学部の物理の本の話:力学編
自分の院試が終わって早数か月
気が付くと後輩から相談が来るようになっていてびっくりしていますが
学部時代の教科書や演習書について独断と偏見、感想を書いて残しておけという
アドバイスをもらったのでやっておこうと思います。
力学について
やったのが前過ぎて記憶があいまいなのですいません。
古典力学
特に剛体が出るところを受けるわけでもなかったので読んだ本と持っている本の話をしておきます。
解析力学
いろんな場所でお世話になります。ただ、習ったばっかのころはあまりはまらず、特筆してこれをやるという感じではなかったので量子力学とかで深く重要性を感じて面白いと思うようになりました。
教科書
物理学の基礎 力学
高校2年生の冬に訳があって少し大学の教員にお世話になっていたのですが、その時に渡された本です。それまで暗記で乗り切るしかなかったが微積物理を知ることになった本です。記憶があいまいだけど多分これなはずです。その頃は微分方程式を数学寄りにつまんでいた感じでした。橋渡しとして良かったです。まあ、雑誌でいえばニュートンみたいな感じ。
ゼロからの力学
推薦で大学に合格した後に来た課題の教科書です。本当にゼロからのって感じだけど高校からの橋渡し要素は薄かったような曖昧な記憶です。
力学の基礎
学部でやる力学の教科書(確か指定だった)でした。考える力学のほうがよかったからあんま読んでないです。
考える力学
学部でやる力学の教科書(参考)。分厚くて萎えるけどわかりやすくていい本です。買ったのに、なぜか先輩からもらって2冊持っている時期がありました。1冊目におすすめです。
ランダウ力学
まあ有名だしみたいな感じで買って何回かゼミで読むことになりました。その辺の人が1冊目で読むような本ではないので注意してください。
マセマ力学
メルカリでセットで買ったほう安いなって思って買った開いたことないです。
導出が載っているので独学でやる人にはおすすめ。(先輩談)
演習書
新演習 力学
薄いのでちょうどよくまとまっています。巷で黄色い本って言われていたりするシリーズです。
詳解力学演習
カステラ本って呼ばれている共立出版の演習書。とっても量が多く、レベルもそれなりに高く、辞書的にも使えるので持っていて損はない。私の場合、解析力学の演習が足りないと思って買った。
大学生の解析力学
かなりおすすめ。全部をやる必要はないと思うけど内容がしっかりしているので後から使えることも多いように思いました。
番外編(advanced)
解析力学は量子力学の種みたいな感じなのでそういう本を置いておきます。
量子力学を学ぶための解析力学入門
ブックオフで安くなってたから買ってみた本です。量子力学への接続にいい本だと思う。入門なので普通に解析力学で習う内容になっている感じです。
解析力学・量子論
結構好きな本。経路積分や場の量子論に繋がるようなネタも載っています。
力学まとめ
これから勉強する人向け
できれば微分方程式をマセマでもなんか教科書でも何でもいいのでつまんでから力学を勉強するのがいいと思います。ランダウ有名ですけどイキって手出さないほうがいいですがそれくらいしかきっかけないかもなのでこんなのがあるのかとみてみてもいいかもです。物理をする上であくまで現象を記述するために数式を使っているので、数学のドツボにはまらないように気を付けてください。
大学院入試で使う人向け
学部一年から久しぶりの登場になってちょっとビビりますよね。解析力学しかちゃんとやったとは言えないですが、大学生の解析力学と詳解あれば耐える気がしてます。剛体はそんな知らないですがきっと一緒な気がしてます。
専門外の人向け
まず私が理学部物理にいるので他の学部や専門の人がどんな感じでやっているのかは流石にわからないので物理やってる人向けです。物理って数学じゃんって思うかもですがあくまで現実に起こる現象を数式という言語を使って記述しているので数学的には曖昧なところが多いです。